増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
血液生化学検査
脂質・リポ蛋白
HDLコレステロール
村勢 敏郎
1
1虎の門病院内分泌代謝科
pp.176-178
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909797
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検査の目的・意義
HDLコレステロール(HDL-C)は,抗動脈硬化作用を有し,冠動脈疾患(CHD)の防御因子として重要であり,低HDL-C血症(<35mg/dl)はCHDの主要なリスクファクターの一つに数えられている1).したがって,HDL-Cは動脈硬化性疾患の予防という観点から,成人病検診においても必須検査項目である.血清脂質―コレステロール,トリグリセライド,Lp(a)など―と同時に測定する.
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