新しいキットの紹介
α-フェトプロテイン測定用キット(DRL-8F2-I-125)の検討
尾崎 新子
1
,
吉田 祥二
1
,
宮崎 純一
1
1高知県立中央病院放射線科
pp.830-832
発行日 1979年8月15日
Published Date 1979/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915175
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はじめに
血中α-フェトプロテイン(以下AFP)は肝細胞癌1),胎児性癌のほかに肝炎,肝硬変などの肝疾患2)ならびに妊娠中,異常妊娠時3,4)などにおいて高値を示すことが指摘されており,初期の肝細胞癌の特異的診断法としての意義は若干薄らいだが,RIA法によるAFPの微量測定の可能な今日,本測定法は上記疾患経過観察や予後の推定になお重要な意味を持っている.
この度二抗体法によるα-フェトプロテイン測定用キット(DRL-8F2-I-125;第一ラジオアイソトープ研究所)を使用する機会を得たので,若干の基礎的・臨床的検討を行い有用性を検討したので報告する.
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