今月の主題 脂質
カラーグラフ
リピドーシスの病理組織
折居 忠夫
1
,
堀野 清孝
2,3
1岐阜大学・小児科
2札幌医科大学小児科
3札幌逓信病院小児科
pp.112-114
発行日 1979年2月15日
Published Date 1979/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915013
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
リピドーシスは蓄積性疾患と呼称されるごとく,各種の組織への主として複合脂質の蓄積を特色とする.それは脂質が水に溶けにくく比較的分子量の大きいことに起因する.蓄積性疾患の診断は蓄積しているか否かを確かめることから始まり,蓄積物質を同定することで終わる.その意味でリピドーシスの代表的疾患と,かつ比較的容易に得られる臨床材料を選んだ.蓄積性疾患のスクリーニングまたは蓄積所見から疾患を予測するためには,光顕より電顕のほうが優れていることは言うまでもない.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.