新しいキットの紹介
エンザイムイムノアッセイ法(持田)による血中インスリンの測定
村上 ひろ子
1
,
眞重 文子
1
,
大久保 昭行
1
,
亀井 幸子
1
,
山中 學
2
1東京大学医学部附属病院中央検査部
2東京大学,中央検査部
pp.897-900
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914844
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はじめに
血中の微量ホルモンを測定するために,放射免疫測定法(RIA法)が導入されて1),広く臨床に利用され多大の貢献を残してきた.しかし放射性物質の使用には特殊な設備,装置を必要とすること,使用後の放射性物質の廃棄などRIA法は広く日常臨床検査に取り入れるうえで障害となる問題を抱えており,放射性物質を用いないですむホルモンの定量法の開発が望まれていた.
Engvall, E.とPcrlman, P.(1971)によって開発された酵素免疫測定法2)は,この要望を満たすものとして大きな期待が寄せられ,種々のホルモンの定量法の開発が試みられている.
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