技術解説
新しいモニター
小野 哲章
1
,
橋本 節夫
2
,
横山 隆
2
1三井記念病院MEサービス部
2三栄測器㈱
pp.830-836
発行日 1978年8月15日
Published Date 1978/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914831
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ME(Medical Engineering)機器は大別すると,計測用機器と治療用機器に分類することができる.計測用機器を更に分類すると,検体検査用計測器と生体生理情報計測器の二つに大きく分けることができる.更に後者は,心電計や脳波計のような疾患の診断のための分析的な計測器と,手術中や手術後の血圧や心電図の波形の推移を観察するためのモニター用の計測器に分けることができる.ここでは,特に最後のモニター用計測器について最近の進歩を解説する.
モニター(monitor)とは"監視器・監視者"の意味で,ME機器の中では,特別に記録したり数値的計測をする目的ではなく,現在の患者(被検者)の状態を観察・監視するための装置であると言うことができる.モニター情報としては一般には,心電図と血圧波形であるが,このほか呼吸曲線,血流波形,心音図,脳波などがある.また心音図検査やUCG検査のように一般に記録波形がすぐ見られない場合には補助的にモニターを使う.
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