新しい機器の紹介
新しい血液血清分離材の試用経験—三菱レイヨン製血液分離材
林 康之
1
,
佐藤 陽子
2
,
山崎 栄子
2
1順天堂大学・臨床病理
2順天堂大学病院中検
pp.549-550
発行日 1978年5月15日
Published Date 1978/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914755
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はじめに
血清検査は各種疾患の診断,経過観察に広く利用され,臨床検査として重要な地位を占めている.血清の分析技術は近年著しく進歩し,精度の向上とともに分析速度の向上が可能になり,自動化により,1時間当たり60〜140検体の分析が行われるようになった.一方血液から血清を分離する過程は,採血後遠心分離を行い,上清の血清をデカンテーションあるいはピペットで吸引するなど,目立った技術的な進歩はない.分析速度,精度の向上は血清分離方法の技術的な向上,能率の促進は検査の自動化に伴う現在の大きな課題である.
今回我々は三菱レイヨンK.K.により開発された血液血清分離材の試用を機会に,使用状況と分析成績をまとめたので以下に報告する.
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