カラーグラフ 皮膚の真菌症・Ⅷ
白癬 Ⅱ
赤木 正志
1
1八尾市立病院皮膚科
pp.468-469
発行日 1978年5月15日
Published Date 1978/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914738
- 有料閲覧
- 文献概要
"ミズムシ"と呼ばれ親しまれている白癬ほど普遍的な真菌症はあるまい.皮膚糸状菌と総称される一群のmoldによって起こる病変であり,多くは浅在性病変にとどまるが,その臨床症状はかなり多彩であるので湿疹その他の疾患と混同されることが多い.白癬菌は本来ヒト,動物の寄生菌として研究が始められた菌群であるが,自然界における生態については今日なお不分明な点のあることはやや意外である.また菌種の分類のような基本的な菌学的問題にしても深く立ち入って考えてみるとかなり難解な点が多い.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.