カラーグラフ
白癬 Ⅰ
赤木 正志
1
1八尾市立病院皮膚科
pp.354-355
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914713
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白癬という病名が最も似つかわしい病型は頭部白癬であろう.しかしこの病型が,白癬症全体に占める割合は微々たるものである.頭部白癬はいわゆる深在性白癬として分類され,治療を誤まれば永久的瘢痕を残すことがあるので臨床的には特殊な重要性を持っている.最近,小胞子菌による頭部白癬の流行が目立つようであるが,頻度の少ない病型はそれだけ余計に見逃される危険性が高い.検査室でも油断なく対処することが必要である.
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