Laboratory Instrumentation
画像処理イメージ・アナライザー
関谷 富男
1
1東京大学医用電子研究施設
pp.442-445
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914728
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パターン処理・認識の有力な応用分野に医用画像処理がある.医学の研究,検査,診断における画像データの重要性については,改めて言うまでもない.医用画像にはX線像,超音波像,内視鏡像,シンチグラムなど多くの種類があるが,最も広く用いられているのは顕微鏡像である.これは白血球や染色体の検査,細胞診などの普及により,その処理量が急速に増えつつあるという理由による.医療機械の自動化が進むにつれて,これらの画像処理が一つの隘路となりつつあることが広く認識されるようになった.一方,社会的な要請から集団検診や総合健診が実施され全国的に普及するにつれて,膨大な画像データの迅速な処理が要求きれるようになってきた.
以下では医用画像,特に微小な画像を処理する装置の一例としてミクロ・ビデオマート(カール・ツァイス社製)の概要を紹介する.これは一般に画像処理イメージ・アナライザーと呼ばれているものの一つであるが,国内では日立などの類似の製品がある.いずれの機器も手動あるいは自動(電算機処理)に切り換え可能である.
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