カラーグラフ 皮膚の真菌症・Ⅳ
癜風
赤木 正志
1
1八尾市立病院皮膚科
pp.928-929
発行日 1977年9月15日
Published Date 1977/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914466
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本症の原因菌はMalassezia furfurとして知られている.落屑中に明らかにその姿が認められるにもかかわらず培養が不可能であり,病原菌決定のためのKochの原則を充足できない病原菌として有名であった.しかし1951年にGordonがサブロー培地にオレフ油を重層することによって好脂性酵母のPityrosporumを分離し,これが癜風の原因菌であることを指摘して以来,多くの研究が重ねられた結果,今日ではこれが癜風菌そのものであることについて研究者の合意はほぼでき上がったとみるべきである.
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