カラーグラフ
解説
赤木 正志
1
1八尾市立病院皮膚科
pp.6
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914231
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珍しいopportunisticな真菌症からトリコスポロン症とアルテルナリア症を取り上げてみた.
皮膚トリコスポロン症は1929年に大阪回生病院の赤木省三前皮泌科部長が九大在職中に初めて報告され,その菌学的研究は故大田正雄教授によって系統化され,Trichosporon cutaneum OTAによる本症は日本の研究者が深くかかわりあっている真菌症である.外国ではParendomycesその他の菌種名でこの感染例が報告されている.この菌は白色砂毛の原因菌ともなり,上林の報告がある.歴史的に有名なT.beigeriiはこれと同一菌種であるとされている.
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