Japanese
English
研究
スポーツ選手にみられる徐脈—24時間ホルター心電図による検討
Bradycardia in Young Athletes: Hotter ECG Assessment
大林 千代美
1
,
山崎 元
1
,
大西 祥平
1
,
林 公代
1
,
関原 敏郎
1
Chiyomi OHBAYASHI
1
,
Hajime YAMAZAKI
1
,
Syouhei OHNISHI
1
,
Kimiyo HAYASHI
1
,
Toshio SEKIHARA
1
1慶應義塾大学保健管理センター,スポーツ医学研究センター
1Center for Physical Education and Medicine, Keio University
キーワード:
スポーツ選手
,
徐脈
,
ホルター心電図
,
最小心拍数
,
最大心停止時間
Keyword:
スポーツ選手
,
徐脈
,
ホルター心電図
,
最小心拍数
,
最大心停止時間
pp.714-717
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914004
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スポーツ選手のうち安静時心電図で洞性徐脈,房室ブロックを呈した無症状例と,失神発作を起こした例にホルター心電図記録を行い正常対照例と比較してみた.最少心拍数は対照例の42.9±4.5/min (mean±SD)最少37/minに対し,スポーツ選手群では35.3±5.7/minであり半数以上の例に35/min以下が記録された.最大心停止時間についても対照例の最大値2000msecを超す心停止が多くの例で記録され,5000msecという例も見られた.また,安静時心電図で1度房室ブロックを呈した10例中9例に2度ウェンケバッハ型房室ブロックが記録された.
しかし,典型的失神発作例の最少心拍数・最大停止時間は無症状例と差はなく,ホルター心電図を用いてその診断を確定することは困難であると思われた.
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