今月の主題 生体内の酸化と還元
病態解説
溶血性貧血—特にグルコース-6-リン酸脱水素酵素(G6PD)異常症
三輪 史朗
1
Shiro MIWA
1
1冲中記念成人病研究所
キーワード:
溶血性貧血
,
薬剤惹起性溶血
,
グルコース-6-リン酸脱水素酵素異常症(G6PD異常症)
,
還元グルタチオン(GSH)
,
赤血球酵索異常症
,
ハインツ小体
Keyword:
溶血性貧血
,
薬剤惹起性溶血
,
グルコース-6-リン酸脱水素酵素異常症(G6PD異常症)
,
還元グルタチオン(GSH)
,
赤血球酵索異常症
,
ハインツ小体
pp.295-298
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913932
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酸化作用をもつ薬剤の服用によって溶血性貧血を起こす病態があり,その中で世界中で高頻度にみられる溶血性貧血はグルコース-6-リン酸脱水素酵素(glucose 6-phosphate dehydrogenase;G6PD)異常(欠乏)症である.本症を中心に溶血の機序,本症の病因解明の最近の進歩について述べ,また他の薬剤惹起性溶血発作を起こす遺伝性の赤血球酵素異常症についても簡単にふれた.
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