わだい
悪性リンパ腫の分類と問題点
本告 匡
1,2
,
須知 泰山
3
1北里大学医学部・病理学
2東病院病院病理部
3愛知県がんセンター・臨床検査部
pp.1279
発行日 1987年10月30日
Published Date 1987/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913472
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悪性リンパ腫は,免疫担当組織(リンパ組織)を母地として発生する腫瘍の総称である.一般に腫瘍の分類は,細胞の由来,性格を的確に表現し,自然歴や治療に対する反応性および予後の推定など臨床上有用であり,かつ理解しやすく簡便なものが理想である.最近,急速に発達したモノクローナル抗体による免疫細胞化学や遺伝子解析など,細胞性格の新しい検索方法が次々と開発されており,今後,詳細なデータが集積され,遠からずより有用な分類が立案されるものと期待されるが,本稿では,現時点においてわが国で広く使用されている悪性リンパ腫の分類(Hodgkin病:Rye分類,非Hodgkinリンパ腫:LSG分類)の要点と問題点について解説する.
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