今月の主題 医用オプチクス
技術解説
反射分光法による生体内ビリルビン濃度の測定
佐藤 信紘
1
,
松村 高勝
1
Nobuhiro SATO
1
,
Takakatsu MATSUMURA
1
1大阪大学医学部第1内科学教室
pp.945-951
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913404
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近年,オプトエレクトロニクスの医学への応用による診断・治療の向上にはめざましいものがある,その応用の一例として,光センサ技術を利用した経皮的ビリルビン測定器を紹介した.
本機器は,原射分光分析法を応用したものであり,血中ビリルビン上昇に伴い黄染した皮膚内にプローブ先端から瞬間光を照射し,皮膚内からの散乱反射光の青と緑の波長領域の光学濃度差を測定して黄染度合を定量的に解析し,血中ビリルビンを間接的に測定するものである.
市販の非観血式経皮的ビリルビン測定器はハンディタイプであり,特に新生児黄疸の監視に用いられ,血清ビリルビンとの相関が高いことが認められている.
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