今月の主題 輸血;新しい技術
技術解説
自動血液型判定装置
細井 武光
1
Takemitsu HOSOI
1
1京都府赤十字血液センター
pp.479-486
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913314
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血液型の検査を自動的に行おうとする試みは1960年代から始まり,最初に連続流れ方式(continuous flow system)によるAutoAnalyzerが実用化され,続いて試験管方式(discrete system)のGroupamaticが実用化された.これらはやがてマイクロコンピュータの制御の下に検体識別をバーコードで自動的に行い,反応結果,判定結果をプリントアウトする全自動の機械として,採血量の多い大規模血液センターで広く活用されることとなつた.
血清学の領域において感度や精度が高く,経済的で融通性に富むマイクロプレートを用いる自動血液型判定装置が開発され,その一つとしてPK-7100が実用化されるようになった.
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