今月の主題 生体色素
技術解説
生体色素(体内形成色素)の組織化学
前田 隆英
1
Ryüei MAEDA
1
1関西医科大学病理学教室
pp.248-258
発行日 1987年3月15日
Published Date 1987/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913270
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I.生体色素(体内形成色素)
血色素(血球素;hemo-globin)とミオグロビン
血色素の耐熱性パーオキシダーゼの作用の証明が証明法の原理となっているベンチジン法のうち,Pickworth法(1934)は,パラフィン切片でもその藍(あい)色の陽性色がきわめて鮮明でありかつ安定している.大量の赤血球の崩壊に伴う血色素尿や筋肉の広範囲の挫滅(挫滅症候群)に伴うミオグロビン尿症(myoglobinnuria)の際の腎細尿管内血色素ないしミオグロビンの円柱は強陽性.
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