資料
新しい免疫学的便潜血検査法(固相吸着酵素免疫法)の紹介
多田 正大
1
,
杉原 千鶴子
2
,
三好 博子
2
,
浅野 寿美子
2
,
三宅 雄一朗
2
,
内田 壱夫
3
,
松瀬 亮一
3
,
豊田 恵波
3
1京都第一赤十字病院第2内科
2京都第一赤十字病院臨床検査部
3京都医科学研究所
pp.1147-1150
発行日 1986年10月15日
Published Date 1986/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913102
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はじめに
各種検査法の進歩が目覚ましい今日にあってもなお,消化器科領域では便潜血検査法はもっとも基本的な検査法に位置付けられている.ことに日本人にも大腸癌の増加が著しいことから,そのスクリーニングとして便潜血検査法を活用しようとする気運がみられている1).そのような中にあって,人間のヘモグロビンとのみ特異的に反応する免疫学的便潜血反応法が開発されてきており,注目されている2〜5).私たちも宝酒造株式会社と京都医科学研究所で共同開発された新しい免疫学的便潜血検査法(固相吸着酵素免疫法;TK—1201)を臨床に用いて,大腸癌のスクリーニングにおける有用性と問題点について評価したので報告する.
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