今月の主題 カルシウム
技術解説
骨格筋トロポニンの機能測定法—組織カルシウム結合蛋白質測定の一例として
小浜 一弘
1
Kazuhiro KOHAMA
1
1東京大学医学部第1薬理学教室
pp.502-510
発行日 1985年5月15日
Published Date 1985/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912563
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Caイオン(Ca2+)は細胞内情報伝達因子として,細胞膜に起こった現象を細胞内に伝達する機能を有している.
筋細胞においても例外ではなく,筋細胞膜が興奮すると,筋小胞体に結合していたCa2+が細胞内に放出される.Ca2+は筋蛋白質の一つであるトロポニンに受容され,アクチンとミオシンとの相互作用を引き起こし,筋細胞は収縮する.
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