質疑応答
臨床化学 免疫阻害法と電気泳動法におけるCK(CPK)アイソザイム値の違い
Y生
,
鵜澤 龍一
1
1昭和大学医学部臨床病理学教室
pp.469-471
発行日 1985年4月15日
Published Date 1985/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912552
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〔問〕80歳女性,うつ病,うっ血性心不全にて入院の患者で,血清CKが270U/lと上昇した際に,CK-MBは免疫阻害法にて243U/l,電気泳動法にて4%(約10U/l)を示しました.GOT,LDHなどに異常は無く,ECGでも心筋梗塞は否定されました.4週後にCKが340U/lと再上昇し,免疫阻害法ではCK-MB340U/lを示し,電気泳動法ではCK-MBは0%で,電気泳動パターン上でCK-MMの陰極側にショルダーが認められました.なお,2回とも溶血血清ではありませんでした.この両方法によるCK-MB活性の違いはどのような原因によるのでしょうか.また,陰極側のショルダーはどのように解釈すべきでしょうか.ご教示ください.
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