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酵素免疫測定法による血清中γ-Seminoprotein(γ-Sm)濃度測定法の検討—II.測定法の精度について
蒲池 信一
1
,
吉村 忠司
1
,
丸山 智子
1
,
吉村 典子
1
,
熊木 健治
1
,
若林 清重
1
,
小菅 忍
2
,
佐川 公矯
3
,
横山 三男
3
,
津田 亮一
4
,
原 三郎
4
1中外製薬(株)新薬研究所
2中外製薬(株)鏡石工場
3久留米大学医学部免疫学教室
4久留米大学医学部法医学教室
pp.87-90
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912477
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はじめに
前立腺特異抗原であるγ-Seminoprotein(γ-Sm)をヒト精漿から精製し1〜4),γ-Smが前立腺上皮細胞に局在していることを明らかにした5)。さらに,RIA法で測定した血清中のγ-Sm濃度は前立腺癌の診断の補助になり,また,血清中γ-Sm濃度は血清中前立腺由来酸ホスファターゼ(PAP)濃度と相関が無いことから,前立腺癌患者の血清中γ-Sm濃度測定はPAP濃度測定とは異なる意義を有することが示唆された。そこで,γ-Smに対するモノクローナル抗体を用いた,血清中γ-Sm濃度測定のための酵素免疫測定(EIA)法を確立した7).
今回,確立したEIA法についての基礎的検討を行ったので報告する。
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