私のくふう
脳波用保持型"YS電極"
堺 雄三
1
1九州大学医学部附属病院検査部
pp.987-988
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912277
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脳波検査においては,針,皿,保持型などの電極が用いられているが,いずれもその頭部装着には問題がある.その中で,保持型電極を用いる方法は,頭部に着けたバンドの圧力で頭皮上に電極を固定させるものであるが,①針電極のような痛みや感染のおそれが無い,②皿電極のように頭皮,髪をペーストで汚すことがない,③間隔を一定に区分したバンドを用いるため電極の正確な配置が容易にできる,など利点が多い.しかし,この電極の装着作業は煩雑で難しい.また,針・皿電極に比べ頭皮接触抵抗が高いことが多く,各部位でバラツキが大きいなどの欠点がある.そこでだれにでも簡単に装着でき,しかも接触抵抗が低くなる保持型の"YS電極"を考案,作製した.
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