編集者への手紙
編集委員会よりのコメント
林 康之
pp.981
発行日 1984年8月15日
Published Date 1984/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912275
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本文はClin.Chim.Acta,136,245〜249,1984に掲載されたものを,わが国の臨床検査領域に働くものに広く紹介する目的で,特に投稿いただいたものである.
従来の潜血反応が特異性に欠け,鋭敏度の高いものほど厳重な食事制限を必要としたことを考えると,本文のEIA法は非常に特異性が高い.また本法の検出感度が1〜100pgと記されているが,従来法の検出感度は計算するとだいたい1〜10ngなので,オーダーが1段違う.つまり,従来の潜血反応よりは確かに方法原理として優れている.また,本法と同様なサンドイッチ法による試薬キットもスウェーデンのLabsystems社から1983年以降市販されており,われわれも少数検体ではあるが試用した.ただ,本キットは未変性ヘモグロビンのみか,変性ヘモグロビンなのか,両者を含むのかは明示されていない.
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