今月の主題 染色体
主題を語る
白血病をめぐる染色体異常
篠原 多美子
1,2,3
,
林 泰秀
4,5
1順天堂大学臨床病理学教室
2日本赤十字社医療センター中央検査部
3人類遺伝学会,臨床血液学会
4埼玉県立小児医療センター血液・腫瘍科
5日本血液学会
pp.792-801
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912241
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白血病細胞には染色体の異常がみられ,特定の染色体の異常と形態とが一致している例もある.白血病細胞を形態や染色態度で分類することよりも,DNAの変化が白血病の本質を規定していることから,染色体の異常を検索することが,白血病の本態を解明する重要な手段となるだろう.染色体分析の技術の進歩,研究の進展が,今,白血病の本態を明らかにしつつある.
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