質疑応答
臨床化学 Thormählen反応の反応原理
中村 洋
1
,
F生
1東京大学薬学部薬品分析化学教室
pp.604-607
発行日 1984年5月15日
Published Date 1984/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912203
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〔問〕尿中ズラノーゲン検出法であるThormählen反応について,成書には,インドールの非置換ピロール核の反応であり尿中インドール化合物のうち実際上メラノーゲンに特異的と考えてよい,と書かれています.さらに,Thor-mählen反応陽性メラノーゲンは5,6-ジヒドロキシインドールの誘導体であり,メラノーマ患者尿中より5-ヒドロキシ-6-メトキシインドール-2-カルボン酸と5-メトキシ-6-ヒドロキシインドール-2-カルボン酸とが「司定されているとあります.しかし,これらの物質は非置換ピロール核を育していないのに,どうして本反応で陽性になるのでしょうか.また,非置換ピロール核を有する5,6-ジヒドロキシインドールは陰性であるとされているのはなぜでしょうか.
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