特集 臨床細菌検査
Ⅲ.疾患別検査の進め方
2.呼吸器 3)肺マイコプラズマ
武田 博明
1
,
小林 宏行
1
1杏林大学医学部第一内科
pp.1246-1249
発行日 1983年11月1日
Published Date 1983/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542912019
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Mycoplasmaは,ヒト・動物・植物などに広く疾病を惹起させる病原体であり,ヒトに関与するものとして,肺炎病原体であるM. pneumoniae,泌尿生殖器疾患病原体として,M. hominis,M. salvarium,M. orale,Mycoplasma T strainなどがあげられている.この中でM. pneumoniaeは,主として小児および若年成人における呼吸器感染症の病原体として広く知られ,原発性肺炎の15〜30%を占めるとされている.通常は,混合感染や合併症は少なく,予後は良好である.
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