資料
PSP自動測定器"PSP-AUTO"の検討—現機種と試作改良機種について
牛山 由美子
1
,
仙名 清次郎
1
,
林 茂子
1
,
金井 正光
1
1信州大学医学部附属病院中央検査部
pp.1663-1667
発行日 1982年12月15日
Published Date 1982/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911753
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はじめに
フェノールスルホンフタレイン(phenolsulfonphthale-in;PSP)は,体内で酸化破壊されることなく,静注されたPSPの大部分が近位尿細管から排泄されるので,一定時間後の尿中PSP排泄量は腎血漿流量とよく相関し,腎機能のスクリーニング検査としてきわめて重要なものである.またPSPの分画排泄量曲線は,尿路などの死腔の有無や程度の診断にも利用されている1,2).
PSP検査の従来法は,PSP静注後の尿にアルカリを加えて発色させた後,水を添加して1,000mlに希釈し,比色するもので,この操作は,大量の検体を処理する場合にはかなりの場所と時間を要するため,測定法の簡易化と自動化が強く望まれていた.
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