質疑応答
血液 PT,APTTの検査成績に及ぼす要因について
浮田 實
1
,
H美
1東京医科大学臨床病理
pp.1099-1100
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911655
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〔問〕 PT, APTTの検査で同時再現性を調べるため,健康人7名から採血,即時遠心分離して,血漿をガラス製の三角フラスコにプールして測定を行いました.その結果,採血後30分〜1時間30分くらいはPTが13.7秒±0.1秒,APTTが33秒±0.5秒でした.その後徐々に凝固時間が延長し,3時間30分後にはPTが15.6秒,APTTが55秒±1秒になりました.ただし,遠心分離した試験管に残っている血漿について3時間30分後に測定してもPT, APTTとも延長はみられず,またこのとき,プール血漿も遠心分離した試験管も室温放置の状態でした.
(1)なぜプール血漿と試験管に残った血漿とでこのような差が生じるのか
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