学会印象記
第26回電気泳動学会—重点は"分離"から"解釈・意義"へ
中島 弘二
1
1山口大・第3内科
pp.221
発行日 1976年2月15日
Published Date 1976/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909292
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新しい方法の開発が科学の各分野で飛躍的な発展と重要な貢献をなすことは周知の事実であり,特に医学の分野においてはそれが応用科学であることから,分析法の開発改良はそれ自体が病気の解明,患者の診断治療に役立つ事実を提供する.
チゼリウス電気泳動の日本での第1号が完成すると同時に発足した電気泳動学会は25回にも及び,日本での電気泳動法の進歩,発展の中心となり,それが医学,生物学,化学の各分野で果たした役割は大きい.臨床検査の分野においても血清タンパク分画,アイソザイム,リポタンパクなどの日常検査とともに特異抗血清を使った免疫電気泳動,ロケット電気泳動などの応用範囲が広い.
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