検査と主要疾患・31
日本住血吸虫症
井内 正彦
1
1甲府市立甲府病院
pp.780-781
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909043
- 有料閲覧
- 文献概要
日本住血吸虫は吸虫類に属し,経皮的に人体に感染し,リンパ路を経て感染3〜4日で門脈,腸間膜静脈に達する.ここで成虫に発育し,感染後5〜7週で産卵を開始し,その一部は体外に排泄される(図1).人体内での虫体の生存期間は今なお不明であり,長い例では5〜7年とされている.本症は感染から産卵期の急性期と,それ以後の慢性期に分かれる.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.