新しいキットの紹介
"便潜血スライドシオノギ"の使用経験について
今井 宣子
1
,
青木 恵子
1
,
小嶋 節子
1
,
杉本 恵子
1
,
林 長蔵
1
1阪大病院中検
pp.753-756
発行日 1975年7月15日
Published Date 1975/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909037
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目的
便潜血反応は,胃腸系の癌および潰瘍の発見とこれらの疾患の経過観察のための検査として極めて重要である.便潜血反応には,従来から,ベンチジン法およびグアヤック法の二者併用が主として行われてきた.
しかし,ベンチジンは,1972年にその発癌性のゆえに製造禁止となり,現在全く入手不可能となっている.一方,グアヤック法は,試薬の品質,試薬濃度によって反応の感度にバラツキがみられ,常に一定した信頼できる成績を得ることはむずかしい.したがって,これらに代わる検査法が再望される現況にある.
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