特集 日常臨床検査法
Ⅶ.生理
2.呼吸機能検査のすすめ方—2)特殊検査
白石 透
1
,
毛利 昌史
2
1東大第2内科
2東大中検
pp.1546-1551
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908827
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特殊検査とは?
数多くの呼吸機能検査項目のうち,一般検査に含まれるものを除いた残りの検査項目が,便宜上特殊検査と呼ばれている.何が"特殊"かと言えば,検査項目の選択が臨床側の医師に任されているのではなく,臨床側はその患者について解決したい問題を提起し,検査室の責任者あるいは肺生理専門医が最も適当と考えられる検査項目,検査順序を決定するという点であろう.一般検査の項ですでに述べたが,スクリーニング検査のあり方は近いうちに大きく変わるかもしれない.呼吸機能検査のうち,特殊検査とされるものは表1のごとくきわめて多数にのぼるが,上記の意味での特殊検査としては不適当で,むしろ一般検査として扱いたいものもある.本稿ではこの準一般検査というべきもの,最近注目されている検査などを重点的に解説することにする.
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