特集 日常臨床検査法
Ⅳ.血清
7.免疫グロブリンの定量法
尾辻 省悟
1
,
山下 巧
2
1鹿児島大・中検
2済生会川内病院検査科
pp.1494-1498
発行日 1974年12月25日
Published Date 1974/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908811
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血清免疫グロブリン(Ig)には少なくとも5つ,すなわちIgG,IgA,IgM,IgDおよびIgEのクラスが知られており,それらの測定には抗原抗体反応の特異性を応用した免疫学的方法が用いられている.IgEのようにきわめて微量のものは放射性同位元素を用い感度をあげて測定される.
本稿では日常測定される機会の多い,IgG,A,Mについて日常検査上最も一般的なゲル内拡散法のうち,一元平板免疫拡散法*1)と試験管内単純拡散法*2)を略述し,精度や日常検査への応用性の面から比較検討を加えてみたい.いずれの方法にも既製品が市販されている(表1).
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