座談会
CRP検査C-reactive protein test
堀越 晃
1
,
谷口 雅
2
,
佐藤 蓉子
3
,
松橋 直
4
1東大病院中検血清
2東京医歯大病院中検血清
3虎の門病院輸血部
4東大医科研アレルギー学研究部
pp.278-285
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908464
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
新しい検査法が開発される時,その開発者は,その検査法の特異度,鋭敏度,検査としての適応度などをいろいろの立場から検討し,発表するのが常である.そして,日常検査におけるひとつの検査として取り入れられると,自然淘汰をうける.その間に,検査室における技術者により,より細部の術式に改良,くふうが加えられる.こうして,多くの検査法は最初に発表された術式と,異なった様相を呈してくる.また,検査室の間でも,その術式に多少の差が出てくる.このようなことが原因となって,検査室間の成績のバラツキがでるひとつの原因となってくる.さらに,バラツキの原因は,技術者自身の技術の熟練度が問題になることあるが,その原因のひとつとして検査法の日常検査としての適応性が考えられることがある.
日常検査がこのような問題点を含む現状なので,本誌では,このテーマを取りあげ,種々の検査法の術式で問題になり得る点を,実際に行っている技術者を中心として討論し,問題を広く提起して,読者(検査室)とともに検討し,検査法を標準的なものに引き上げたいと思う。また,こうすることにより,検査室間の相互比較が可能となろう.今回はCRP検査を取りあげる.
Copyright © 1974, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.