Senior Course 細菌
非発酵性グラム陰性杆菌を再同定する時の注意事項(2)
藪内 英子
1
1関西医大微生物
pp.1048
発行日 1973年9月15日
Published Date 1973/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908234
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7)平板上の孤立集落から釣菌した純培養について光学顕微鏡で鞭毛の有無を調べ,もし鞭毛があればその数と位置を確認する.最も簡単には運動性のある菌株だけについて鞭毛染色を行なえばよいが,鞭毛があっても運動性のない菌のあることは考慮に入れておかねばならない.普通は液体培養菌にホルマリンを加えてから遠沈洗浄したものまたは固形培地上の菌を直接蒸留水に浮遊させたものについて鞭毛染色を行なえばよいのであるが,Chromobacterium violaceumやVibrio Parahae-molyticusのように液体培地では極単毛,固形培地では周毛になる菌のあることも知っておかねばならない.それはともかくとして予定したすべての被検菌株の純培養について集落の性状,運動性の有無,鞭毛形態,およびoxidase反応,catalase反応を検し終われば,次にいろいろな培地を使った試験にとりかかる.
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