研究
マイコプラズマの定量法の検討(2)—CFUに及ぼす希釈液について
中村 昌弘
1
,
松岡 康恵
1
1久留米大・微生物
pp.646-649
発行日 1972年6月15日
Published Date 1972/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907651
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はじめに
さきにわれわれ1)はマイコプラズマを定量する際のCFU (colony forming units)に影響する因子について種々の検討を加えた.すなわち,CFUが定量すべきマイコプラズマ材料を生食水で希釈した場合と,PBSで希釈した場合とで著しい差があること,またPPLO寒天の材料接種面を上にして培養するか,下向きにして培養するかでCFUが非常に変わることも明らかにして,そのメカニズムが何に由来するかの可能性をも考察した.
今回はさらにマイコプラズマの希釈液についてやや詳しく検討を加えて,おおよそ一定の再現性あるマイコプラズマ定量ができる方法を確立したので述べたいと思う.
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