特集 酵素検査法
生化学
グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT) Aspartate aminotransferase/グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT) Alanine aminotransferase
吉田 光孝
1
,
中山 年正
1
1虎の門病院臨床生化学検査部
pp.1245-1257
発行日 1971年12月1日
Published Date 1971/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907406
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いとぐち
トランスァミナーゼ*1)(アミノトランスフェラーゼ)はアミノ化合物(アミノ酸)とα—ケト酸との間にアミノ基の転移反応を触媒する転移酵素(酵素番号2.6.1)の総称である.アミノ酸代謝と関連して重要な酵素で動植物界に広く分布し,また種類も多く,知られているおもなものでも16種類に及んでいる.動物組織におけるトランスァミナーゼのうち最も多く存在するのは,グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT)とグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)であり,臨床医学上特に重要視されている.補酵素としてビタミンB6の誘導体であるピリドキサルリン酸を介して,それぞれ次の反応を触媒する.
L—グルタミン酸+オキザロ酢酸GOT⇄α—ケトグルタール酸+L—アスパラギン酸
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