Senior Course 病理
症候と病理組織検査(5)—色素異常沈着
三友 善夫
1
1東医歯大・病理
pp.517
発行日 1971年5月15日
Published Date 1971/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907207
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色素の異常沈着は皮膚,口腔粘膜,腸粘膜の生検材料の検索にみられ,肝,腎,心,肺,脾,リンパ節などの剖検材料でもしばしば見うけられ,特にこれらの主要臓器では褐色色素の沈着が多い.色素沈着はその出現法から次のように分類されている.
(1)瀰漫性型—全身性病変として表われ,アジソン病,ヘモクロマトーシス,ベラグラ,肝硬変症,ポルフィリン症,オクロノーシス,砒素,銀,クロールプロマジンなどの薬剤中毒,長期間の輸血,脊髄性進行性筋萎縮症などの神経性病変,ウィップル病,ニーマン・ピック病,ゴーシェ病,みかん,柿,にんじん,かぼちゃなどの過食時にみるカロチン血症など.
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