技術解説
ペテヒオメーターの使用法と成績
岡本 緩子
1
1関西医大・第1内科
pp.348-352
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906750
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
皮膚毛細血管の広い意味での透過性は,厳密にはすでにStefanini-Dameshekが記載しているように,血管透過性(狭義) Permeabilty (液性成分の透過性)と(赤血球の血管壁通過性)血管脆弱性(Fragility)として区別すべきものである。しかし,一般に血管抵抗検査といえば後者,すなわち細血管の脆弱性を測定する検査という意味で用いられている。
一方,出血性素因といわれるものには自発性出血と外傷性出血時の止血不良とがあるが,特に前者の場合に血管の強さが問題となる.この血管の強さには血漿成分および栓球が密接な関連をもっているので,自発性出血者に対しては,一応,栓球数と,その機能ならびに凝固機構検査を行ない,それらに異常を認めなければ血管性の出血素因を疑い,血管抵抗検査を試みるのがたてまえである.
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.