特集 ディスポーザブル検査器具
ディスポーザプル器具の問題点
林 康之
1
1順大・臨床病理
pp.762-764
発行日 1969年9月15日
Published Date 1969/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906521
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まえおき
使い捨て器具の問題点は大別して(1)利用者側の問題,(2)メーカー側の問題と2つになる.このうち前者についててできるだけ明らかにしようというのが本文に与えられた課題であろう.すでに,検査器具についての現状や使用上の注意などは各著者から部門別に示されたものと思われるので,中検全体としてみた場合の問題を述べることにする.
まず,なぜディスポーザブル器具が要求され普及しつつあるかという点についての考え方を述べておくと,(1)中検内の作業量の増加,(2)検体増に伴う実質検査作業時間の捻出,(3)器具再生のための作業内容は器具化(自動化)されにくいことなどが主要なものであろう.したがって,ディスポーザブル器具の利用は検査業務の合理化・能率化が主目的であって,採用上の判断規準も至って明快なものである.
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