研究
アルブミンのZn. T. T. 値およびT. T. T. 値に及ぼす影響について
青木 哲雄
1
,
出原 朗
1
,
中島 清一
1
,
米沢 文子
1
1常滑市民病院中央検査室
pp.608-610
発行日 1969年7月15日
Published Date 1969/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906479
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肝機能検査法として硫酸亜鉛混濁反応(Zn. T. T.),チモール混濁反応(T. T. T.)は多くの病院で行なわれているが,測定方法や試薬などに多くの問題があり精度管理のむずかしい検査である.また,Zn. T. T. は血中γ-グロブリンと,T. T. T. はγ-グロブリンならびにβ-グロブリンの一部と反応するといわれている.しかし,血中アルブミンがこれら両検査値に及ぼす影響については,十分な検討が加えられていないようである.今回はZn. T. T. 値およびT. T. T. 値と血中γ-グロブリン量との相関を再検討するとともに,血中アルブミンおよび総タンパク量がZn. T. T. 値およびT. T. T. 値に,どの程度影響を及ぼすか考察を加えたので報告する.
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