座談会
ディスポーザブル検査器具の将来性—"使い捨て"の経済学
富山 哲雄
1
,
丹羽 正治
2
,
寺田 秀夫
3
,
戸畑 ナツ子
4
,
福岡 良男
5
1東大分院・中検
2国立小児病院検査科・生化学
3昭大助・臨床病理
4虎の門病院中央材料室
5東京医歯大・中検
pp.248-255
発行日 1969年3月15日
Published Date 1969/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906374
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ディスポーザブルが普及した第1の条件は,経済性である.再生するより捨てることに利点をおく消費経済時代の産物であろう.しかし,医療の世界では,"医学性"をぬきにして考えることはできない.つまり,経済性より医学性を優先して考えなければならない.一方,世はあげて大量生産・大量消費の方向にすすんでいる.それに輪をかけて人手不足の時代である.医療ばかりが,超然と無視しているわけにはゆかない.事実,臨床検査の分野でも,すでに幾多のディスポーザブルが活躍している.今月はこの"時代の主役・ディスポーザブル検査器具"を取りあげてお話しいただくことにした.
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