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試薬の精製—液体化合物の蒸留
永井 諄爾
1
1九大・中検
pp.149
発行日 1969年2月15日
Published Date 1969/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906340
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物質が純粋であるかどうかの目やすの1つは,固体化合物では融点が,液体化合物では沸点が一定であることである.したがって液体化合物では,その物質の沸点に相当する温度で溜出する画分を集めると,だいたい純粋な液体化合物が得られる.
臨床検査を含めた化学実験では,液体化合物の純度が問題になることが多い.特にこれらの物質が溶媒として使用されるときである.溶媒として使われる液体化合物のうち,最も普遍的のものは水である.水の純度が化学分析のうえでどのように重要であるかは,われわれが日常よく心得ていることであり,水道水をそのまま使うようなことはきわめてまれであり,ほとんど脱イオン水や再蒸留水が使われていることからも,溶媒の純度がどのように大切であるかが明らかであろう.
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