研究
ニューメチレン青を用いる網赤血球算定の経験
羽沼 広光
1
,
千葉 和郎
1
1国立熱海病院研究検査科
pp.427-429
発行日 1962年6月15日
Published Date 1962/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905983
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I.はじめに
網赤血球の数は血液疾患,特に貧血に対する骨髄の赤血球造成能を示すもので,超生体染色によって算定される。超生体染色用の色素としては,通常ブリリアント・クレシル青が用いられる。これには湿式法と乾式法があり,そめ染色法は20にも及ぶが,いずれも一長一短があって不満足な点が少なくない。
1949年,Brecherはニューメチン青なる色素を使った新しい方法を発表し,Wintrobeの臨床血液学にも紹介され,アメリカではかなり広く使われているらしいが,わが国ではあまり知られていない。最近寺田・鈴木1),日野2)はBrecher法を追試し,満足な結果を得て実用性の高いことを推奨しているので,私どもも二三検討し若干の知見を得たので報告する。
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