私の工夫
ポリエチレン管による複雑なガラス曲管のあか落し法
長谷川 博
1
1国立東京第二病院外科
pp.145
発行日 1962年2月15日
Published Date 1962/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905934
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Van Slyke,Natelson等のガス分析器のガラス管壁,膨大部にあか,流パラ滴がつくと薬液による洗浄だけではなかなかとれず,業者は適当なところでガラス管を切断してあかを落し,あとでうまくつなぐこともあるようです。
私の経験でも荷札用の針金とか糸をつけた縫針でまず糸を誘導し,更にこの糸で細長ガーゼを管内に引き込んで清拭したことがありますが,はだかの金属は精密なガラス器具には禁物で,微細なかどが容易に欠けたり針金や針が取り出せなくなったりします。そこで静脈切開用として外科小児科に常備してある外径2mm前後のポリエチレン管(以下ポリ管と省略)による安全簡単な清浄法を御紹介しましょう。
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