技術解説
各社顕微鏡油浸レンズによる血球の写真撮影試験
天木 一太
1
1日本大学医学部第一内科
pp.691-693
発行日 1961年11月15日
Published Date 1961/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905898
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日本のカメラレンズは,世界にその優秀性が認められており,輸出の花形となっているが,顕微鏡レンズは世界的にみた場合,果たしてどんなものであろうか。使用する側からみれば,少しくらい高価であっても,できる限り性能のよいレンズを使用したいのは論をまたない。特に写真を撮影するためのレンズは,通常は使用せずにしまっておいても,最高のものを手に入れたいと思う。
最近カール・ツァイスのレンズを購入したところ,すばらしい結像を示し,従来の国産品に比して,相当の差があるように思われたので,国産の代表的レンズと比較実験をしてみて,本邦品がもし劣っていれば,使用する側としてメーカー側に奮起を促したいし,もしすぐれているならば大いに国産品を愛用し,またいささかなりとも輸出のお手伝いをしたいと考えた。
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