技術解説
尿中ステロイドホルモンの測定法〔1〕
西川 光夫
1
,
竹本 吉夫
1
,
会田 正道
1
1新潟大学医学部西川内科
pp.273-277
発行日 1960年5月15日
Published Date 1960/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905695
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ステロイドホルモンとは,その基本構造にステロイド核(飽和炭水化物のCyclopentano-per-hydrophenantren,第1図)を有するものを云い,第1表の如く,副腎皮質及び性腺ホルモンがこれに該当する。その尿中代謝産物を測定する方法は大別して生物学的方法と化学的方法とにわけられるが,近年内分泌学の目覚しい進歩に伴い,ますます巧緻を極めた新しい方法が次々と発表され,その詳細な代謝過程の追求に大なる貢献を与えている現状である。併しながら未だとうていroutineの検査法としては用いられる段階に至つておらず,現在の所17-KetosteroidsとCorti-coidsの化学的測定法が主として行われていると考えられる。従つて以下これらを重点的にのべ,他はその概要をのべるか,ないしは省略したいと思うので予め御了承を得たい。
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