技術解説
ビリルビンの定量法
春日 誠次
1
1関東逓信病院臨床検査科生化学
pp.484-487
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905495
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検査室で,ビリルビンの定量を目的にあつかう材料は,血清,尿,胆汁が主なものであるが,ここには血清,尿ビリルビンの定量法について述べる。胆汁ビリルビンは血清ビリルビンよりも何10倍か濃度が高いのが普通である。濁りのあるものは一度濾過し或は遠心沈澱してから血清よりも少量,濃度の高い場合には稀釈したもののうちの一定量をとつて,あとは血清ビリルビンの定量と同じ操作をすればよい。どの程度の量をとるか,或はどの程度に稀釈し,その中のどの程度の量をとるかは胆汁の黄色の程度を見てきめればよい。
所謂黄疸指数の測定法として,ビリルビンの黄色を,濃度既知の重クローム酸カリ水溶液と比較する方法があるが,ここではビリルビンの定量法にのみ限定することとする。
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