検査室管理
臨床病理検査室の設置運営に関する基礎的諸問題(Ⅱ)
内海 邦輔
1
1国立東京第二病院病理科
pp.429-435
発行日 1957年10月15日
Published Date 1957/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905395
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IV.臨床病理検査室に於ける勤務人員について
今迄は主として検査の種類や件数について考祭したが,次に検査に従事する人員について考察する。第11表は国立病院臨床病理共同研究班で調査されたものであるが,表の如く大部分の国立病院では検査専門の医師が充当されていない。第12表は同様臨床病理共同研究班で調査された昭和31年6月末現在検査室に勤務する人員と病床数及び検査総数との関係を示したものである。第1表,に比し2国立病院が入替つている。又検査総数には病理組織検査が加わつている。当病院の入替で病院No.が違つているから,第1表,とは病床数で対比され度い。第12表,を一見して感ずる事は全国的に医師技術員等が甚だ手薄な事である。No.1,No.2,を除き専任医師は甚だ少い。兼務医師の多い病院(No 4 No.8)もあり,それが適当でない事は後に述べる。技術員及び助手其の他も決して満足すべぎ数ではないが,技術員には各人の能力の問題が加わるので一概には云えないが,No 4,No.8,No12では此の程度の検査件数に比してはむしろ多い位である。
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