今月の主題 C反応性蛋白
総説
日本人の基準範囲と動脈硬化のリスク度評価
中村 治雄
1
,
山下 毅
1
,
本間 優
2
Haruo NAKAMURA
1
,
Takesi YAMASHITA
1
,
Masaru HONMA
2
1三越厚生事業団
2三越厚生事業団・検査部
キーワード:
hs-CRP
,
動脈硬化
,
糖尿病
Keyword:
hs-CRP
,
動脈硬化
,
糖尿病
pp.951-958
発行日 2002年9月15日
Published Date 2002/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905175
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臨床上特に問題のない健常者3,515名について,高感度(hs) CRPを測定した.右へ歪んだ分布を示し,基準値の上限は2.0mg/1と考えられた.喫煙,アルコール,加齢,肥満などにより影響を受け,特に体重増減と密接に連動した.1回の測定値の評価については,高い場合には慎重を要するが動脈硬化のある例では十分評価可能である.動脈硬化のリスクとして1.0~1.6mg/1以上,2型糖尿病発症リスクとして1.5~2.0mg/1以上と考えられる.
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